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Profile(工房案内)

ご挨拶

アイハッシュギターズのホームページを御覧頂きまして、ありがとうございます。
代表の井橋(いはし)と申します。(代表と言いましても私一人です)
当工房は、茨城県取手市という所で、私の住居の一室を改造したアトリエにて、エレクトリックギターを製作しています。壁掛け
笑ってしまうような昭和な雰囲気のアトリエですが、今の私にとっては夢の城です。
一般家屋内の工房となりますので、御来房して頂く際は、事前にメール等で御連絡頂きますようお願い申し上げます。
事前のアポ無しの訪問には、対応できかねますので御協力のほど、よろしくお願いいたします。

また作業中は大きな音を伴っていることがあり電話に気付かないことがありますので、なるべくメールにてお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。

ハンドメイドギター

工業製品として、手頃な価格で数多く流通するギターがある一方で、人の手を介すことで一品一品仕上げられていくハンドメイドのギターがあります。
その両方が共存し、購入しようとする人の状況により、どちらにするか自由に選択できるという豊かさが与えられているのが、現代社会と言えるのではないかと思います。
どちらか一方だけでは、選択の余地が無いという点で、豊かな社会とは言えなくなってしまいます。
どちらのギターが優れているということではなく、互いに共存することで、それぞれの存在価値が生まれていると思います。

そこで、個人でギター製作をしていこうと考えた時、どれだけ人の手を介して製作しているかという点で、他の流通するギターとの差別化をしていかなければ、わざわざハンドメイド物を購入す る意味が無くなってしまうでしょう。

白LP私には、大型工作機械を使って大量に生産することはできませんが、自分の培った技術力でのハンドメイドで、一本一本精魂込めて仕上げることはできるのです。

またハンドメイドと言っても、そこに何人もの人の手が介入すると、最終的に生まれてくるものは、携わった人達の最大公約数的な、無難なものになってしまったりもします。
一人の手によって作り出されるものには、その人の思い入れや、情熱みたいなものがストレートに投影されます。
それが良い方向に作用したものに出くわした時、震えるぐらいの衝撃を受け、圧倒されます。
観た人が圧倒されるような力を持ったものを作っていくには、自分にしかできない確かなオリジナリティを身に付けなければならないでしょう。
自分の他には、その代わりが務まらない、唯一無二な存在になるべく、試行錯誤の連続です。

また強すぎるオリジナリティは、行き過ぎると逆に多くの人から敬遠されてしまうこともあるでしょう。
ギターとしてトータルで、調和がとれているかが私の製作上の基本になっています。
そういったものが製作できるよう、日々精進しています。

製作への想い

FV-MS私はギターを一本の作品として、見た目から出音、弾き心地、演奏性までを、トータルでコーディネートして、自分の感性で製作して行きたいと思っています。
申し訳ありませんが、カスタムオーダー的な製作は承っておりませんので、何卒、御了承ください。

ネックの握りや、好みのフレットの太さ高さ、ボディの色、好みのピックアップなどの御希望は組入れてオーダー主様用に製作しますが、オーダー主様が独自にデザインしたボディ形状や材構成、パーツなどでの製作は、お断りさせていただくことになります。

私自身が納得できないものを無理に作っていくというのは、私にとって苦痛であり、アイハッシュギターズのギターではなくなってしまうのです。

職人としての誇り

塗装ブースお客様の全ての要望に応えるのがプロの仕事なのでしょうが、そういう点では、私はプロではないのかもしれません。
私の場合、独自の構造、見た目、出音、弾き心地をトータルでコーディネートして一本のギターに仕立てたいのです。
試作を重ねて、サウンドを追求してきましたし、アイハッシュギターズのサウンドが見えてきたと思います。

Gallery内で紹介しているサンプルギターを、常時工房に用意し試奏していただけるようになっています。(大音量は無理ですが)
オーダーをお考えいただいた際は、一度工房で試奏してみていただくことをお勧めします。

また、サンプルギターを見ていただければお判りかと思いますが、スタンダードなギターを独自に追求しています。
当工房のギターは、クラシックスタンダードでありながら、今まで見たことの無いギターと言えるでしょう。

私が追求する音とは違う要望には応えられませんので、御了承ください。
音は人それぞれ好みがあり、いい悪いではなく、好きか嫌いかです。
アイハッシュギターズのサウンドは、私自身で守っていかなければなりません。
自分が作るギターの音ではないものに歩み寄ったり、迎合して作ったものは、鋭い人には簡単に見透かされてしまうでしょうし、私の作品ではなくなってしまうのです。
音楽をやる側もそうだと思いますが、ギターを作る側としても、自分の信じるものを作っていきたいのです。

今年(2011年)3月の震災で全てを失ってしまった方々や、犠牲になった方々を思うと、日々ギター製作に没頭できることを有り難く思い、感謝していかなければなりませんね。
突然、終わりが来るかもしれないと考えると、ギター製作一本一本が勝負であり、手を抜いている暇などどこにもありません。
自分が作っていきたいものをやることで精一杯で、それ以外に費やす時間も労力もありません。
演奏家や製作家の方々に手に取ってもらった時、恥ずかしくないものを残していきたいと思います。
いろいろな葛藤がありますが、頑固な職人としての魂は売りたくないのです。
商売下手とも言えますね。

サウンドの追求

アイハッシュギターズのサウンドの特徴としては、アルミトップホロー構造である事が、その出音に大きく作用しています。
ホロー構造による豊かな中低音と、アルミトップによるキラキラした倍音の融合により、温かくも音の輪郭のあるサウンドになります。

LP製作途中【アルミトップ】
セミアコースティックギターに準ずるようなホロー感がありますが、アルミトップによる倍音により、リゾネイターギターのようなレゾナンスを少し纏っています。
アルミやジュラルミンといった材をボディトップに使用したギターは他にもありますが、ピックガード的な用い方をしています。
アイハッシュギターズのアルミトップは、それ自体がギター本体の構造体として機能します。
アルミトップ板自体が、共鳴体の役割を果たしています。
アルミ板は薄いですが、金属である以上木よりもはるかに重く硬く、木を使ったトップ板よりも共振しにくくなり、エレキギターとして必要以上に共振したりすることなく、程よいホロー感を生みます。

アルミトップFホール【ホローボディ】
木部ボディは掘り抜く為、軽くなります。
軽いボディは弦振動により共振しやすくなり、アルミトップの倍音とともに、甘く温かでありつつ、一音一音クリアな輪郭を生みます。
それとは裏腹に、弦振動により共振するボディは、弦の運動エネルギーを消費する為、ソリッドなボディと比較して、サスティンが少し弱くなってしまうようです。
また、ピッキング時のアタック音の明瞭さも、ソリッドボディに比べて弱くなるマイナス面も出ます。

【ブラスブロック】
このマイナス面を改善する為に、ブリッジ部の重量を増加させています。
ブラス製のブロックをブリッジ下に設置し、それを土台としてブリッジが固定されます。
通常よりもはるかに重くなったチューンOマチックブリッジは、ピッキング時のアタックを素早く返し、明瞭なアタック音を生み、その重さ故、サスティンの減衰を遅らせてくれました。
同時に、重くなったブリッジは、ボディの必要以上の振動を抑え、低音域の不要な拡がりが無くなり程よいホロー感に留まりました。
これらはレスポール、フライングVタイプに言えることですが、ストラトタイプに関しては、シンクロナイズドトレモロブリッジユニット自体、大変重量のあるブリッジですので、ブラスブロックの必要はありませんでした。

【アイハッシュギターズのサウンド】
重いギターの音、軽いギターの音、それぞれをバランスさせる為、重いブリッジと軽いボディ、ホローボディとアルミトップで構成。
ギター全体を、重い部分と軽い部分、空洞の部分と硬い部分を組み合わせてトータルでバランスさせてもたらされたサウンドになります。
ソリッドボディのようなアタック感とサスティンを備えながら、程よいホロー感と絶妙なレゾナンスを纏ったサウンドにバランスしています。
これが今のアイハッシュギターズのサウンドとなっていますが、今後も追求して、より深化させて行きたいと思います。

なお、ここまでお話しした内容は、全て私が作ったギターに関しての事であり、また、音の波形を分析し、数値で導き出したものでもありません。
全て、職人としての私の勘であり、音に対する嗅覚のようなものでたどり着いた、私の独自の解釈ですので、その点を御了承ください。

独自の技術

イントランス彫金アルミトップは電気回路的にアースに落としてある為、完全ではありませんが、ボディトップ面方向からのノイズには絶大なシールド効果をもたらします。

サウンド的にもサウンドの追求の欄で述べた効果をもたらします。

もう一つの役割として、彫金を施すことで、オリジナリティある見た目をもたらします。
彫金に関しては、全くの独学であり、我流ですので、彫金のプロの方が見たら笑われてしまうかもしれません。
しかし、アイハッシュギターズとして独自の風合いを持った彫金に仕上がっていると自負していますので、是非Gallery内の画像で見ていただきたいと思います。

アルミ加工に関しても、全くの我流で成形しています。
ストラト、フライングVタイプはフラットトップですが、レスポールタイプに関しては、ハンマーにより、アーチをフリーハンドで叩き出して成形します。
一枚一枚、私の感覚で叩き出しますので、個体差はありますが、レスポールの美しいアーチ形状として破綻しない様、慎重に作成しています。
アーチドアルミトップの為、レスポールタイプの価格は少し高くなっています。

オーダーについて

ストラトヘッド職人としての誇りの欄で述べたように、私がバランスを整えて熟成させてきたサンプルギターを基に、弾き心地や、欲しい出音(ビンテージ風かホットな音か)、色、彫金柄などを、御希望に沿って製作します。
Productコンテンツ内にある通り、レスポールタイプ、フライングVタイプ、ストラトタイプの3種類になります。

それぞれのボディタイプに、いくつかサンプルがありますが、彫金柄はそのボディタイプ内のバリエーションで選んで頂くようになります。
持ち込み図案の彫金はできませんので御了承ください。

色に関しては、可能な限り対応いたしますが、設備的に無理な塗装もある事を御了承ください。
弾き心地に関しては、ネックシェイプ、好みのフレットの太さ高さをお伺いします。
出音に関しては、指板材(ローズ、エボニー、メイプル1P)、好みのピックアップ(パッシブ)があればお伺いし、御相談させていただきます。

また御希望の場合は、ソリッドタイプも可能な限り対応いたしますので御相談ください。
製作期間は製作を開始してから2カ月程いただきます。

価格について

FVコントロールノブアイハッシュギターズのギターは、けして安くはないでしょう。(価格はProductコンテンツで)
しかし、某有名メーカーでも、工場ラインに乗らない熟練職人集団が製作する、カスタムメイドものや、マスタービルダー製作ものは、価格の桁が違うものもよくあります。
私の製作したものが、それらと同等の価値があるのかと聞かれると、正直、私には分かりません。
私のギターを手に取り、実際に厳しい目で確かめていただくしかないと思っています。
私のギターの評価は私ではなく、お客様がする事だと思っています。

一方、同年代の平均的サラリーを日割りして、単純に製作期間を乗じてみると、販売価格としては、妥当であるとも思っています。
様々な方々との相談の結果、提示の価格とさせていただいております。
年間数本の製作数からすると、これでもギリギリとも思います。

修理について

ストラトFホール当工房製作のギターについては、責任を持って修理させていただきます。
私の未熟さ故の不具合の場合は、無償で行います。
お客様の使用上の問題で発生した不具合の場合は修理代金をいただく場合がありますので、御相談の上、作業をいたします。
ピックアップ交換などの要望があれば、料金御相談の上、作業をいたします。
またアルミトップを外す場合は、塗装が剥がれる場合がありますので、御自分での作業をする際は、御注意ください。

最後に

私のギター製作に対する姿勢を、少しでも解っていただき、アイハッシュギターズを理解していただきたいという思いから、長々と書いてしまい申し訳ございません。

皆様がギター選びをする際、その選択肢の一つに私のギターが入り込めるよう、これからも精進してまいります。
飾りのギターではなく、魅力的なサウンドを纏った使えるギターとして製作していますし、皆様のメインギターの座を狙っています。
私のギター達を気に入ってくれる人が必ずいると信じて、製作し続けて行きたいと思います。
ギター製作は終わりの無い旅のようなもの。
次の一本が最良と信じ、頑張って行きたいと思います。

アルミトップ板に必ず彫り込んでいる私の願いがあります。

SLIP INTO THE SOUND

一人でも多くのギタリストに、アイハッシュギターズのサウンドに、どっぷりと身を浸してみていただきたいと願っています。

アイハッシュギターズ
代表  井橋 直樹
2011年6月

オレンジLP
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